今日あったできごととその周辺(ねこでできます)

一昨年まで夫の実家で暮らしていた。その時同居していたねこの具合が悪いから病院につれていこうということになり、金曜日の仕事がおわったあとその足で夫の実家に向かった。

具合が悪いというのは肉球と爪の間が膿んでいるということだった。

 

会うのは二ヶ月ぶりくらい。

 

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ひとなでした瞬間に背骨のぼこぼこを感じめちゃくちゃ痩せていると思った。

その日は到着が深夜だったのですぐに寝た。

ベッドにくるちゃんが(ねこの名前)がすぐに滑り込んできて、腕の中にしばらくいてくれた。

痩せてるし、息は臭いし、前足からは膿みのにおいがするし最悪で愛おしかった。

もしかして死期が近いのかもとすら思い、目に涙が溜まった。

わたしが知っている身近な死んでしまった人たちは、じいさんとばあさんたちだ。

彼らとおなじにおいがした気がした。このまま朝まで腕の中にいてくれて、そのまま冷たくなっていたらどうしようと

悲しい妄想をしながらうとうとしていたけど、そんなことはやはりなくて

夜も更けて覚醒したくるちゃんはベッドから飛び出していった。

 

朝方またベッドに滑り込んできて、一緒に住んでいたときはこんな幸せもあったよなと思い出した。

腕にくるちゃんを抱いてうとうとすると「ぷぴぴぴ。ぷぴぴぴ。」といびきが聞こえてきて、これは幸(さち)でしかないと感じる。

わかりやすい幸せは車で二時間のところにあった。

 

 

次の日の午前中動物病院に連れて行く。

病院では体重を必ずはかる。2月から600gも落ちていたらしい。やっぱりな、という感想だった。

痩せたことを心配した獣医は血液検査をしましょうと言い、採血をした。

病院も注射も大嫌いなくるちゃんは必死でシャーシャー言って抵抗していた。

ここの獣医さんも看護師さんもとても優しいので、毎回かならず「ごめんの〜〜」と

患者の動物たちに寄り添ってくれるのでとても好きだ。

 

採血の結果が出るまでとても時間がかかった。

待ってる間にたくさんの患者さん動物たちがきた。

 

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ハーネスだけつないでじっとしていたくるちゃんを見て、見ず知らずの患者さん動物のご主人たちは「おとなしいですね」と口にしていった。

 

採血の結果、膿んでいる部分の痛みを感じストレス値が高そうだということがわかり、

2週間は効くとされる抗生物質の注射を二本打つことになった。

現在くるちゃんと一緒に住んでいる義母が薬を毎日塗ることは難しいと判断した結果だった。

 

採血の時より抵抗したくるちゃんをみて胸が痛かった。

シャーシャーが怖いのでわたしはとても手がだせなかった。情けない。

 

薬が効くといいな。

 

車内から外をみるのが大好きなくるちゃんは

注射直後ぐったりしていたのにも関わらず、ずっと外を見ていた。

 

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余談だけど毎週金曜はネトゲをしたり、人狼をしたりして遊んでいるので今週はねこを病院に連れて行くので参加できないと主催の子につたえると

「くるちゃんよくなるといいね」と返事が返ってきた。

 

わたしは「ねこ」と表記したのに友人は「くるちゃん」と名前を覚えていてくれたのだ。

 

病院が終わったくらいのタイミングで「くるちゃん大丈夫だった?」とその子から連絡がきた。

友人の気遣いも嬉しかったしこうも思った。

くるちゃんよ。わたしの愛がどうやら友人にも伝わってるらしいぞ。少し天狗になった。

 

2週間後また膿みのの状況を見に行くと思う。

そのときはくささが和らいでいるといいな。死期なんて感じたくないのよ。

ずっとずっと元気でいてほしいな。

 

 

なんで動物のことがこんなに好きなのかなって考える。

母の話によれば、幼少期から動物が好きで、羊に蹴られても泣きながらまた懲りずに近づいて行くことがあったらしい。

 

5年前くらいの仕事が死ぬほど大変だったときも、近所猫が膝の上に乗ってくれるかわいいこだったので、寒い冬空の下30分以上一緒にいたこともあった。

 

人間ってみんな複雑な感情があるからやっぱ自分なりに気をつかってしまいすぎてるところがあるのかもしれない。

自分を入れて10人が集まるコミュニティに参加したら、9人みんながどうやったらみんな楽しいかなってことを考えてしまうし(考えているだけで実行はできていない)

そのコミュニティごとに自分の仮面を変えているから、あれれ?本当の自分どこだっけ?ってなってあっぷあっぷしてるところがあるのかもしれないなって思う。

でも仮面を変える行為自体がきっと本当の自分だとも思うし。それが正しいと思ってずっとしてきたので、今更そのマインドは変えられない。変えれるものなら変えたいけど。

ずっと一人ではいたくない。おもろい人に出会えるならそれに越したことはないと思って、フットワークは軽いつもりでいる。

参加すれば楽しいと思う気持ちは絶対にあるので、楽しいと疲れたのせめぎ合いでバランスが崩れることもきっとある。

 

それに疲れた時に、動物に対してはコミュニティっていう概念がないからフラットでいれて癒されてるかもしれないな。

気分屋なのでそういう時に自分は人間より動物との方が仲良いのかもと思ってしまう。

とんでもない御都合主義だよ。人間がいないと生きていけないくせにな。

 

動物とはコミュニティって概念はないけどコミュニケーションは取っているつもり。

だからくるちゃんも仲良くしてくれるんじゃないかなと思いたい。